木曜の定期通院の日から3日目。そろそろ食べられないことで身体に新たな熱源が取り込めないのが原因で、ふつうならば饑く物憂くなりそうなものであるが、消化吸収という作業を一旦休止した身体は、なんとなく安らかである。
ところが、主病のほうの治療のための薬剤は、依然服用せざるを得ず、しかし、胃腸の調子がよろしくないものだから、ステロイドその他もけっこうきつい吐き気を伴ってはねつけられそうになる。そこで、薬を飲んでからしばらくの間は、身体がこれらを拒否しないようにそろりそろりと息だけをして生きていることにした。
他の家族のために、出前館の各店のメニューを繰るが、見た感じ、自分の喉に通りそうなものは、アイスクリームまで含めてなにもない。