ぴょん記

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弱いわけでもなく劣っているわけでもなく

 むかし、たばこを始めたら、しばらくしてたばこをのむ習慣をやめようとしても、なかなかなかなか(以下、「なかなか」が5000個ぐらい続く。)やめられなくておおいに難儀した。たばこを再開するたびに、たばこをやめられないことを理由として自己評価が大幅に低下するので、とてもやさぐれてしまう。たばこそのものよりもそちらのほうが厭だった。

 結局、たばこをのむのをやめられたのは、ほぼ日刊イトイ新聞で紹介されていた、糸井重里さんの『はだかの禁煙日記。』を読んだのと、ドラッグストアの薬剤師さんの緩い指導のもと、大きいニコチンパッチ6週間、小さいニコチンパッチ2週間を続けたからで、とくに内的な意思の強さや外部からの強制が必要だったわけではない。

ほぼ日刊イトイ新聞 - 糸井重里のはだかの禁煙日記。

 ニコチンパッチは、大きいほうのニコチンパッチで2週間分5000円くらいで、しかもセルフメディケーション税制対応らしい。禁煙外来が都立病院にできたばかりのころ、ニコチンガムを処方されてみごとに挫折したので、同じニコチン置換療法でもガムは避けようと思い、パッチにしたけど、これがわりとよかった。

www.nicotinell.jp

 たばこをやめた当初は、強い眠気がずっと続いたり、いわゆる「禁煙鬱」ということばが脳裏をよぎったり、この先どうなるんでしょうという気分にもなる。そこに、ニコチンパッチ。これを身体に貼ってしばらくすると経皮でニコチンが体内に取り込まれる仕組みになっているので、だんだん切ないきもちが軽くはなる。しくしくうら悲しい気持ちがじんわりましになっていく。脳も身体の一部なんだと当たり前のことをしみじみ思ったりする。

 たばこをやめたいのにやめられない人に対して、とくにアドバイスできることはないけれど、やめたいのにやめられないのは、その人の心が弱いわけでも、人間として劣っているからでもない。その人の体質やライフスタイルが、たばこというものと相性がよすぎたのだ。もし、ニコチンという物質に身体か心かその両方かで深く依存していて、その状態を離れるのが難しいなら、ひとつの方法として、上に紹介したニコチン置換療法もあるので、なんなら参考にしてほしい。

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しいたけ?