ぴょん記

上古文学、外国語、数学、調理、編みもの、縫いもの、競争法

京町家、冬至の日の当たり

 京都の、もとは呉服商だったという杉本家の先代は、学者さんで随筆家でもあったようで、一冊だけKindleに入れて愛読しています。もっと他のものも読みたいから、紙メディアのものも探してみよう。

 この本の中に、不祝儀にお金を包み忘れてひどく咎められたこと、また、異境で、大道で演奏するバイオリン弾きへの投げ銭を掠め取ろうとしたと誤解されたことについて、筆者は、恥とするのと同時に、なにか存在の深いところで大きな問いを突き付けられたかのように、その出来事を思索の種としているかのようにも思います。近代から現代にかけて、日本の知識人にプリセットされてきた含羞とも異なる、京都の町中の人の、一種独特な生まれつきによるものでしょうか。

 穿ち過ぎかもしれませんが。

 

  一度だけ泊まった、「新町別邸」と名のつく小さめのホテルから、歩いていける範囲にそのお宅はあるようでしたが、見学は、またいつか。