ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

初夏の家計は果物にむかって

 夏は、西瓜とアイスキャンデーと麦茶。もっとも西瓜はまだ高値だから、4月の沖縄産パインに始まって、5月上旬のきょうは、メロンが届けられた*1。このあと順調にいけば、今月末にはラグビーボール型の小さな西瓜がくるはずだ。枇杷と桜桃もせめて一度ずつぐらいは。

 さきほど戸棚の奥に入っていた旧い素麺などの箱を始末した。心を無にして箱を潰しながらこんなことを考えた。村の寄り合いだか、小御所における密議だかで、ある人間の素行が話題の俎上に載せられている。どちらもその遠縁近縁の者が参加する場であるから、あからさまにはしでかしたことを非難したりはしない。しかし、だいたいまとめてみれば、性的に奔放すぎるというのが糾弾したいほうの主張である。庇うほうはだからといって誰に迷惑を掛けたわけでもないという意味のことを小さな声で何度も繰り返している。そこに少しばかり未来の書物を読んだりテレビの啓蒙番組を聞きかじったりしたタイムトラベラーがやってきて、そういう性的に活発な個体がいなければ、そもそもわたしたちは服を着て寒さを凌ぐレベルまで進化しなかった、などという。その長口舌が止んだあと、いまそんな話はしていない、一旦秩序が形成されたら婚姻はきめごとに従って進めていかねば困るのだと、両派力を合わせて、時間旅行者をせいだい叩き始めたのだから、ねえ、こういう傾向ってインターネット以前じゃない?とか妄想しているうちに、ほら箱が潰れた潰れた。

 

 

*1:そのほかに、苺と小さなパインとバナナ。肉は豚こま肉200gとソーセージしか買っていない!