きのうは、心にしみるアノニマスダイアリーが幾つかあった。そのうちふたつは、夫の友人たちとその妻たちという集団の内部で器用に立ち回れない既婚女性と、大学の中で孤独を感じている学部2年生によるものだった。
コミュ障がBBQに参加して泣いた
誤ってへべれけになった妻を庇って、「女房が具合わるそうなので、たいへん申し訳ないけれどもお先に失礼します。この埋め合わせは後日かならず。」といえるおにいさんが、おばさんは好きだな。
2019/05/08 10:29
大学でぼっちなのが辛すぎて休学したい 授業中に勝手に涙が出てくる 2年に..
これは大真面目にいうのだけど、はてなブログを作って、ここに追記でリンクを貼ってみては。わたしはあなたの親御さんくらいの年だけど、長年ブログであれこれ書くことでつらいのは3分の1ぐらいになっています。
2019/05/08 17:40
はてなブックマークコメント中で、それぞれ「おばさん」「親御さんくらいの年」などと、自分の属性を恥ずかしげもなく明かしているけれども、そのようなわたしもまた、自分の願望はさておき、人と関わるためのスキルに磨きがかからぬまま、大人になってしまった人間で。その種の者のうちのかなり多くは、人慣れせぬ自分を苦にするばかりではなく、そういう自分が世の人の目にどう映るかをとても気にする。たしかに、友だちが多い、気さくに人に話しかけるし話しかけられるというのは、「あの人はいい人」という評判のひとつの基底になり得る。ただし、「友だち」「気さくな態度」「いい人という評判」は、川面に揺らめく木漏れ日のように実はたいそう移ろいやすいものなのだが、それらを手にしていない者にはときとして渇仰の対象ともなる。
どうしたら社交的な人間になれるのかは、わたしにはわからない。ただし、そういう人間にならないことや、友だちがいないことが、それらの事実の実際以上の質量でもって、自分の神経を痛めつけているのではないかとぜひ一度疑ってみてほしい。最悪の場合、自分を理解してくれる人は一生現れないかもしれないけれども、それでも、せめて自分くらいは自分を大切にしよう。身体によい食事を摂って、簡素なもので構わないからきれいに洗濯して必要ならきちんとアイロンを当てた衣類でその身体を包もう。
社会もまた、外向きでない人間が構成人員の中に一定数いることに寛容であってほしいと望むけれども、でも、ビール缶をものすごい速度で空けていく、まるで運動部の打ち上げのような飲み会や、じゃんじゃんお金を使うようなデートのほうが、経済にとって都合がいいんですよね。だからそういう場所でうまく人を喜ばせられない人は居心地が悪いように感じる仕掛けになっているのでは。
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15才の姪を引き取ることになった35才の少女小説家の女性が、「ひとり」ということをときどき語るシーンがいい。それから、けっこう雑な食事に関する描写がとてもいい。