ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

もの思わぬわけでもなく

 あと数日で、20回目の統一地方選挙のひとつの投票日を迎える。今回の選挙の大きめのイシューに少子化対策があり、どうしたら子どもの数の減少に歯止めが掛けられるのか、各党又は各候補者それぞれ知恵を絞っているという。

 たしかに、将来的に国民の頭数が先細りになるという見込みは、経済の成長や社会の発展に暗い影を落とす。それはわかる。規模の経済とよくいうけれど、8千万人より1億人いたほうが、全体の消費量も多いだろうし、生産性もまた上がるだろう。労働力が足りないと嘆くことも減るかもしれないし、働く先にも雇う人にもバリエーションが生まれるということだってあるだろう。

 それはそうなんだけど、いま、現に育っている人たちを、この国と社会は、十分に大切にしているだろうか。子どもがたくさん生まれるようにすることだけでなく、現実にいま息をして大きくなりながら学んで暮らしている、子どもと若い人たちが、安心して学校に通い、次の学び先、働き口を明るい展望をもって選べるような、そういう国と社会にしていきたいし、していってもらいたい。

松屋銀座さんで信三郎帆布さんが