ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

これまでで一番長くお世話になった椅子

 昨日のエントリで、床掃除の話を書き、ついでに前の住居の、畳とカーペットという床環境について触れた。机の斜め下にはさらに1枚、椅子用の厚手で細長い敷物を敷いており、その上に無印良品の折りたたみ式の椅子を置いて作業机とともに使っていた。

 2014年の購入で、3000円程度だった。アウトレット品だったのかもしれない。

 これが、実によく働いてくれた。それまでの歴代の椅子は、3代にわたっていずれも座面下にガスが入ってスプリングのよく利く、オフィスや勉強部屋で人気のスタイルのものだったが、経年劣化による合成樹脂の劣化や、椅子の真後ろが寝台なもので油断したわたしが思い切りよく背面を反らせる行動を取った結果の破損など、わりと他人には言いづらい理由で、居住区の不用品回収に出されていった。黒い合成樹脂が少しずつ壊れて粉になって床に散らばっていき、あと少しで脚の車輪が外れていただろうところなど、わりとこわい図である。

 折りたたみ式の木製の椅子ならば、少なくとも脚の車輪の破損による理不尽な横倒しは回避できるという軽い気持ちで使い始めたこの椅子だが、とても丈夫できっと安全率も多めに見込んでいるのだろうが、座面の布が破れてきた現在に至っても、安定して使用できている。このまま、ずっと使い続けてもよかった。

 それはそうなんだけど、このごろ、わたしの目の異常が進んで、机に最接近して文字を読んでは、もとの位置に戻るという細かな運動を作業中に繰り返す頻度が増えた。脚の車輪が信頼に足る程度に丈夫ならば、ごろごろ転がる椅子にそろそろ戻ろうかと考え始めてしばらくが経ち、これいいかもと思っていた椅子が、Amazonのプライムセールで少々値引きされていたので、買うことにした。

 そして、この折りたたみ式の椅子には、故障したわけでもないし、保管に場所も取らないので、穏やかな老後を同じ部屋で過ごしてもらうことにする。ほんとうに9年超もありがとうございました。

 

 これは、あったらいいなと憧れつつ、置いたはいいがどのように使うねんと自問自答するいつものソファ。食堂の隅に置いてもいいけど、じっくりテレビを見たり日常的に長話をしたりはしないので。