ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

また変な熱を出して焦り返る

 この「焦り返る」とか「煮返す」の「返す」は、動詞連用形に付いて「その動作をもう一度する。繰り返す。」の意味を作る複合動詞であるようだ。

 ともかく、ぶるっと寒いとか少々様子が違うと思って、熱を測ると軽く38℃台であることが今月、やや多い。なにかに感染しての発熱ではなく、過剰な自己免疫が「呼んだ?」「呼んだ?」と顔を出しての発熱と分かるけど、やはり気分はよろしくない。そして、熱中症っぽく、だらだらの汗とかを伴うのも気味が悪い。あの痙攣を経験したあとでは、自分の手の指ですら思うとおりには動かない可能性が日常のすぐ隣に隠れているとわかる。おおいやだ。

 それはそれとして、午後は、また後期高齢者のお供で近所の総合病院へ。狭い場所なので、すっ通しでほかの患者さんの事情が聞こえてくる。いま、「ヤングでないケアラー」見習いをしているので、それぞれの事情を抱えた患者さんやご家族が、『グレイズ・アナトミー』でいうところの「命の現場」で、無理をしたり我慢したり悲喜こもごものやりとりを見せているのにわりとアンテナが立つ。わたしは、年の順でいうと家族を見送り、ひとりになったあと、何らかのサービスを受けながら死ぬまでは生きるのだろうけど、いまと同じ高水準のケアははなから期待しないほうがいいだろうな。いまの医療介護の質の高さは、国の実力をはるかに超えている。これを維持して20年30年という時間を送るには、ほかの部分に相当の皺寄せが出ることを覚悟しなければならないだろう。

 とか考えながら、後期高齢者本人の診察の順番を待っていた。発熱を鎮痛解熱剤で抑えつつ、暑さのためにどこからともなく湧いてくる汗を拭き拭き、いまのわたしもまた、ちょっとした怪獣っぽいと思ったことだ。

 

祝福

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和食『さと』さんのとんかつ弁当、カツの厚さがちょうどいい。