ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

怪獣裁縫で雑巾縫い縫い

 はじめは少しでも気持ちを落ち着かせる助けになればと再開した裁縫。なにが縫い上がるといえば、雑巾や台布巾の類いで、裁って縫いはするけれど、その作業の主な部分は運針だ。いま、それほど視力が安定していないので、わたしは、ほとんど手元を見ずに布に針を刺しては糸を送っている。だいたい7目ごとに返し縫いと玉留めを入れているので、そのときはさすがに布地に視線を向けるけれども、眼鏡を掛けていない視界はわりとぼんやりしている。庭の訓えで姿勢だけはいいので、ぴんと背を伸ばした初老が手元だけ動かしてひとりで雑巾を縫っている姿は、きっとなかなか面白い。

 そう、 #怪獣裁縫 。こちらは恐竜のティラノサウルスの着ぐるみを着た人々が体育館や運動会で一斉に走り出すムーブメントが近年話題だけど、怪獣裁縫には衣装はいらない。家庭科の時間の作業が入り口でも構わないし、針と糸と古タオルだけ用意して、あとは事務用の鋏でタオルを裁ったり糸を切ったりしてもいい。縫い目がまっすぐでもよれていても、針目が揃っていても揃っていなくても、ぜんぜん構わない。縫うのが楽しい、1日10分でも縫えば気が済む、ぐらいの心持ちで。

裏パイル表ガーゼの大好きなタオルも、とうとう雑巾に。

※ 針目が粗いのは、怪獣だからじゃなくて仕様です。書字も包丁捌きも繊細かつ均質の逆をいっています。