ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

かき餅、七草、『サラゴサ手稿』

 6日の午後にふと思いついて、四色の生かき餅を1枚ずつ、餅焼き網で焼いて出してみた。東京に転居した年の冬、アルバイト先の、喫茶部をもつ和菓子店で、これを店先の台で売っておいでといわれたなまこ餅、当時は各家庭で好きな厚さにカットして焼いていたのだろうか、とにかく見慣れぬそれを「いかがですかぁ」と売ってみて、なんと販売初心者なりに、それなりに売れた。

 さて、生かき餅には、白いもののほか、よもぎ、黒豆、えび、ごまなどがある。それぞれ、みどり、白地に黒点、桃色、白地に斑、という色合いがある。ふつうの餅よりは薄いので、レンジアップなしで餅焼き網の上で炙ること10分ほどで、ぷくりと膨れて軽く焦げ目が付く。

 

生かき餅330g

生かき餅330g

  • 前原製粉
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 うちは、絵に描いたような中高年世帯なので、昼下がりにフルサイズの餅を食べてしまうと、夕食の摂取量に確実に響く。その点、生かき餅なら、1枚2枚食べても夕食の御飯を半分にする程度で収まるのでいい、ぐらいに考えている。

 ところで、今朝は七草の粥を炊く。粥自体は、電気圧力鍋の得意技なので加圧18分に任せておけばいい。ところで、粥の日は、味噌汁は付けないと思うが、後期高齢者本人としては、軽くても味噌汁は欲しいだろうし、また、玉子焼もいつも通りあったほうが嬉しいだろう。佐藤水産松前漬をとっておきのお供として解凍しているのだけれども。

 覚え書きとして、脈絡なく書いておくと、ヤン・ポトツキ作・畑浩一郎訳の『サラゴサ手稿』を手に取った。モンテーニュの『エセー』他、読むための本はいくつかあるけれど、このごろ、iPadで文字を読むときは極大の2段階ぐらい下、漫画の台詞も眼鏡なしには拾えない状態なので、ここから先はなにを読んでなにを読まないかの選択を厳しくしなければならない。漢字が追えなくなったとき、理解しづらいという理由で、アルファベートで綴られた本を繙くという選択肢を捨てたくないので、毎日の時間の幾らかを語学に振り向けてはいる。