アイロンを掛けながら、『100日の郎君様』第11話の録画を観た。李氏朝鮮の架空の御代で、記憶をなくした皇太子が市井の娘と娶され、だんだんと思いを通わせていくが、その娘は実はクーデターで都を追われた両班の娘で皇太子の初恋の人だった、というお話。ちょうど11話が終わったところで、都からふたりが住まう村へ迎えの重臣がやってきて、皇太子は記憶を取り戻せないまま、身柄だけ宮中へ戻されることになったようだ。
この郎君(夫のこと)が、俳優を本業としていない人らしくて、その動きがぎこちないところが、かえって貴種流離譚の渦中にある人らしくて、よい。だいたい不機嫌で、でも、仮の妻のホンシム(漢字がわからない。)に示す愛着や、村の人に対して零れ出るロイヤルトークなど、それらしいところも、よい。
寝る前は、秋の夜長に、近藤ようこ。佳し。