きょうは浅草で人形関係のイベントが開催されているらしい。わたしは、そのイベントと直接の関係はないので、家でおとなしく洗濯などして、しばらくして外出した。といっても、角のコンビニエンスストアに煎餅など買いに出たくらいだ。
その場所に、たとえ仲間でなくとも釈明や言い訳に耳を傾ける公平さがなければ、よそ者ははなから生きていけないし有望なニューカマーの参入も見込めない。そして、そこはいずれ廃れる。
— pyonthebunny (@ae_pyonpyon21_j) 2020年1月5日
今回、ゴーンさんが日本を離れた件については、明らかにされている部分が余りに少ない。そして、時間の経過とともに、徐々に真実が明かされていくかというと、そういうわけでもないだろう。わたしが残念に思うのは、ゴーンさんが経営ゲームにプレイヤーとして参加した日本という国のルールに服することなく、脱出に当たって多額の費用を払い、また、保釈金を手放すのと引き替えに、国籍をもつ国々のひとつに引き揚げていったことだ。
本邦の、わたしはこの罪となる行為をいたしましたと認める供述をするまでは身柄拘束が引き続き行われる、いわゆる「人質司法」については、内外からの批判が厳しい。ゴーンさんも、拘置所の中で孤立無援の長い時間を過ごし、さらに再度逮捕勾留されたことで、このままうかうかと時を過ごし、そう若くもない身体を塀の内側へ留め置かれるのはかなわぬと思ったことだろう(推測)。
いろいろな批判があるのは当然だ。外国から何年か前に来た人、日本に長く住んできた人の差異もあるし、たくさんお金のある人と殆どお金をもたない人の違いもあるし、世界有数の高等教育機関を修了した人とふつうの教育で済ました人のずれというものもあろう。ずっと日本で生い立ち、所持金は乏しく、ほどほどの学校を出たわたしが、ゴーンさんと同じ境遇に置かれたらどうするかと想像する。……わたしは、彼のようには、しない。きっと大変だったねよく戻ってきたものだと、知人友人は口々にいうだろう。しかし、日本の刑事司法は、功成り名を遂げた者にさえ、外国人にはより苛烈に働くそうだから帰ってきて正解だったと、本心から慰めてくれるとは思えない。
でも、それでもいいからずっとグレーでもいいから、ゴーンさんは、日本を離れたかったのだろう(また推測。)。