ぴょん記

上古文学、外国語、数学、調理、編みもの、縫いもの、競争法

ステイホームとネットと倫理と

 わたしは、人口に膾炙した「はてな村」のことはよくしらない。日記猿人やテキスト庵その他に登録して、さるさる日記、えんぴつなどで不定期の日記を書いていたら、更新報告する場所も日記を綴るサイトもなくなったりしたので、当時、広告の表示されないダイアリー機能を売り物にしていたはてなに引っ越したのが今世紀初頭。そのうち自分が学生に戻ったので、広い意味での情報交換も兼ねてブログ友だちを意識的に求めるようになった。だから、はてなユーザーでも実際に会ったことがあるのは少数の例外を除いてそのときの友だちだけだ。

 ところで、大人になって覚えたことのひとつに、遠くか目の前で何ごとかが起こったとき、とりあえず「よくわからない」と、はっきり言い切って積極的に態度保留をする手法がある。いま、そうしているもののひとつに、ブログの衰微如何ということがあり、COVIDのこれからの感染状況、経済への影響、家計はどうなるという一連の問題があり、ネット規制はどこまでの深度でどれほどの速度で行われるべきかという疑問がある。とくに最後のは、ほんとうは慎重に議論を重ねるべき複数の論点を含んでいる事柄で、公法学とサイバー法の両面から制度にアプローチできる法律家や、ネットワークの技術的側面を正しくわかりやすく説明できる技術者が時間を掛けて絵解きをして、その上で、できるだけ多くの人が参加して決められるべきだろう。

 これだけながらくはてなの各種サービスを利用しているというのに「はてな村」がわからないくらいだもの、わたしには、各種SNSや旧来の掲示板で行われてきた表現行為の、どれが規制されるべきでどれが規制されるべきでないか、自分が的確に判断できるとは思われない。いわゆるプロバイダ責任限定法が制定されて約20年が経過して、同法は制定時に現在のようなSNSにおける表現活動を想定していなかったがために、昨今の事態にうまく対処できないとする意見もある。それが法律家の一般的な考えかもしれない。

 なんとも憂いことである。

 

雲と風と ――伝教大師最澄の生涯

雲と風と ――伝教大師最澄の生涯

 

  このごろ寝る前に読んでいる本。