家のどこかで行方不明になって腐敗している玉葱をずっと探していた。きのうアジトを発見して身柄を押さえた。幾重にもくるんで廃棄。洗っても洗っても手のひらから臭いが取れない。おかげで今朝の排水管清掃に備えてのシンク磨き、ぜんぜん苦でもなんでもなかった。怪我の功名。
— pyonthebunny (@ae_pyonpyon21_j) 2020年6月25日
玉葱は、配達の袋に入って、回収を待つ状態でストッカーに積まれていた古いカタログの間に挟まっていた。ほんの1個か2個、しかも小さいのが傷んで水気を失わずに腐敗していただけで、数週間にもわたって、どこかに「なにかある」気配を濃厚に漂わせていた。野菜が古びて腐っていくとき、肉や魚とはまた異なる激烈な匂いを発することがある。暑さにとろけた葉物も十分悲しいが、人参や玉葱など、根菜は一種独特の強さでもって食べられなかった恨みをこちらに伝えてくるようだ。
玉葱を片付けて、手のひらの臭いはともかく、気分は清々しくなったところで、また困ったことが起きた。もう何十回も同じパターンで苦しんでいる。苦しまないようにするのは、わたしが不義理をする決心をするだけでよいので、今回は、もうそうしてしまおうかな。