ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

小豆ごはんを炊く

 小豆ごはんとは、要は赤飯のことなんだけど、隣国から攻められて、破壊、殺人、傷害、拷問、強姦、掠奪を受け続けている人がたくさんたくさんテレビの画面に連日連夜出ている状況で、赤飯とはいえない。これまでも近隣国や自国の政府によって同様の目に遭っていた人はたくさんたくさんいたには違いないが、今回の戦乱については各メディアの取り上げの総量が段違いである。物理的距離とか「民族」的近さとか経済的結び付きの緊密さからいうと、ウクライナは、日本からは比較的「遠い」国家なのだけど。

 ともかくは、小豆ごはんである。うちでは、2月に最後の小豆が尽きてから、あえて追加を注文せずにいた。小豆は、食物繊維の塊であるから、とても消化器の健康維持に効く。しかし、小豆単体で摂ることは少なく、小豆を用いる小豆ごはんやぜんざい、ぼたもちのよな調理例は、糯米や砂糖のような炭水化物、糖類ととても仲良しだ。冬中、ぜんざいを食べ続けたといってよいほど、小豆だけで3kgは消費した当家においては、小豆はともかく砂糖の大量消費はしばらく避けたい気分だった。

 それはそうとして、夫は、アルコールもたばこも手を出さない代わりに、いくつかの食べものをとても好む。その筆頭は、木の実だが、小豆や大豆もかなり好きである。砂糖を食べ過ぎてしまったというわたしの罪悪感に巻き込んで、1ヶ月以上も小豆ごはんを出さずにいたので、それはそれとして心が痛んだ。調理は、してもしなくても多少の良心の呵責を伴う。だから、わたしは、調理よりは皿洗いのほうが格段にいい。

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ういろうベースの水無月