ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

『人数の町』

 タイトルはイプセン『人形の家』のもじりかしらと思って見始めたら、なんとなく不条理、とってもディストピアな内容で、『約束のネバーランド』実写版と同じようにフェンスが重要な役割をはたしていて、彼岸と此岸の境というものが21世紀のひとつの鍵概念かもねとか余計なことを考えた。

 食い詰めた人が、強制的に、あるいは自発的に、ある広大な囲いの中に集められる。そこでは、衣食住の心配はなく、ある種の軽作業に従事するだけで居場所を保証される。ただし、そこから脱出しようとすれば多大な苦痛を味わうことになるので、実際のところ、脱出は無理とされている。