ぴょん記

寒いのは好き、そして春も待ち遠しい

『鎌倉殿の13人』第46回

 りくさんが、すでに幕府の意思決定機関に参与している義時を差し置いて、26歳下の政範を時政の跡継ぎにしようと躍起になったのと同様に、のえさんも、政治も軍事も経験豊富な泰時ではなく、元服したばかりの政村を義時の嫡子に据えようとしている。生さぬ仲の子が家督を継いだあと、前の当主の未亡人の自分とその子は冷や飯を食わされると想像するのもその一因だろうが、でも、そういう幼弱が一家の主として、鵜の目鷹の目の鎌倉で一族を守っていけると思うかなあ。

 もっとも、のえさんも、まったくの愚母というわけではないから、『けんかばかりやっているのに、どこか認め合っている』と、義時と泰時の紐帯の太さを理解している。それでもなお、祖父の二階堂行政をはじめとする彼女の親族は、ぐいぐいと義時以後の北条家の主導権をのえさんと政村に握らせようと画策する。

 石積みの城の内外で鎖帷子を着込んだ貴族や坊主が、また、より太陽に近く、より正確な方位を得るために頭脳と筋肉を酷使しつつ文字を残さなかった王族たちが、同じ頃の地球のあちらこちらで、同じような権力闘争を展開していたとは。

 いつの時代も、絶望はいちばんの友達なんだな。