ぴょん記

寒いのは好き、そして春も待ち遠しい

『鎌倉殿の13人』第44回

 義時が、姉の夫である頼朝に従い、父の時政や兄の宗時とともに、板東武者による板東武者のための政体の確立を目指した日から、40年。頼朝や、宗時、時政はすでに世を去り、義経や範頼、上総介、梶原、比企、畠山に和田といった一度は力を合わせたものの、粛清の標的とされた多くの人々は滅びた。彼らを失うことで何かを得られると思えばこそ、大量の人死にをこらえ、悪評をもものともしなかったはずなのに、こともあろうにこの三代目は、ゆくゆくは幕府を都へ移し、後鳥羽をかしらとする院政のために役立ちたい、などという。

 ほとほと愛想が尽きた、というのが、義時や時房の思いだろう。源氏の御曹司にして、生き残り世代ではもっとも貴い血筋の頼朝と、板東に雌伏する多くの平氏が結んだ黙契をこの三代目は、深い考えもなく、なかったことにしようとしている。後鳥羽の血筋の親王を四代目として迎えるだの、幕府機能の京都移転だの、宿老どころかいまや執権である義時に諮ることなく、自分でどんどん決めてしまう。これでは、かつて頼朝と、板東武者のみんなが結んだ契約は、源氏側から打ち切りにされたようなものである、と義時らは、厭になってしまった。

 公暁の「仇討ち」。これは、次回に先送りで、さて、雑色のトウちゃんは、源仲章の部下らの手からどうやって逃れるのだろうか。

そろそろ、てんぷら。