ぴょん記

大根のおいしい季節ですね。

『鎌倉殿の13人』第38回

 四郎時政は、娘婿の平賀朝雅を第4代の鎌倉殿に据えようと、いったいどのあたりまで本心から考えていたのだろうか。奥方のりくさんは、わりと本気でそのプランを推し進めていたわけだけど、源氏としての血筋はともかく、平賀氏は年齢もまだ二十代前半、御家人の信望も特に厚いわけではなく、後鳥羽院ら京の人々とも親しい。最後の事実は、鎌倉殿に擬せられるにあたってプラスになるのかマイナスになるのか、はたして微妙なところだ。

 ともかく、今回の政変は後世では牧氏の変といわれている通り、第38回は、りえちゃん劇場。公式ホームページの彌十郎丈のインタビューがすべてを物語っているけれど、りくさんをなだめるためには時政は命懸けで孫の実朝を押し籠め、起請文を書くのを強要し、そして自裁しなければいけないと、たしかに、そのときは、きっと信じていたのだろう。

特集 インタビュー 北条時政役・坂東彌十郎さんインタビュー ~たくさんの人に時政にしていただきました~ | NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

 りくさんは、たしかに、「悪女」の名を進呈されるにふさわしい暗躍ぶりだったけれど、でも、時政に指示された通り、さっさと都の平賀夫妻のもとへ落ち延びることはせず、使用人に混じって館の外に出て、まっすぐ政子のもとへ赴いて夫の命乞いをしている。政子は政子で、すみやかに時政邸を包囲した義時らのもとに立ち現れ、御家人衆に向かって膝をついて父の助命嘆願をする。

 尼御台に頼まれたら、御家人どもは、もう……。

 義時がトウにりくさんの暗殺を命じたこと、それを阻止した三浦義村が、トウに向かって「おれのおんなになれ」とオファーを出して文字通り肘鉄喰らわせられたことは、幕間劇なんだろうけど、殺陣もカメラワークも、よかったです。

 りえちゃんと彌十郎丈に、たくさんの拍手と感謝を。

耐震性はともかくこれでは本棚とは呼べない。