ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

店舗内用ショッピングカートの店外貸し出しについて

 東京の郊外の大規模団地の中にあるスーパーマーケットにお客さんからリクエスト。曰く、店舗内で使用しているショッピングカートを団地内の自分が居住する棟まで買い上げ品を載せて帰り、入り口でショッピングカートはリリースするからあとはスーパーマーケットの側で回収してくれ、と。それに対してスーパーマーケット側からの回答は、ショッピングカートはあくまで店舗内で使用するもので、舗道上を走行するようには設計されておらず、段差等による危険も発生するので、お貸し出しはご容赦くださいという内容。

 

某団地のスーパーお客様の声が傲慢そのもの→これを活字にするのか…

持ち出し希望が複数あるので掲示に起こしたのだろう。回答にもあるように、店舗外にカートを持ち出して事故が起こった場合、店側が持ち出しを許可していたら店も責任を負うかも。たとえば放置カートに子どもが乗って

2023/07/13 19:15

 もとは、「トゥギャッター」さんの記事によるもの。このお客様の声が「傲慢そのもの」なのかどうかは評価が分かれるところだろう。このあたりの大規模小売店舗でも、入り口すぐのところに大きなショッピングカートをレジカゴより前に配置して、お客さんのほうでも店に入るやいなや、ショッピングカートを引き寄せてそれからレジカゴを取って載せるという動きをとる人が多い。ショッピングカートを押すことで自分の歩行も楽になる部分もあるのだ。まったく歩けない人ならともかく、足腰の微妙に弱ってきたお客さんには、ショッピングカートはありがたいものだ。そうした店の平日の客といえば、一定割合以上は60代以上の男女である。

 光が丘は、広かろうなと思う。そのスーパーマーケットの商圏が、店舗から徒歩で何分以内の住戸の住民を対象にしたものかはわからないが、3キロの米に2キロの根菜と葉菜、1キロの肉や魚をリュックサックに詰めて、牽いたり担いだりして帰るのは、高齢者には、いい運動以上のものだろう。店で買い上げた品をショッピングカートに載せて自宅のある建物の集合玄関までもって帰れたらどんなに楽かと期待してもおかしくはない。

 自前の、小さな車輪の付いたショッピングバッグは、わりと便利そうに見える。ただし、3キロの米に1キロのじゃがいも、700gの人参に300gの小松菜、鶏肉300g、豚肉300g、鰺の干物4枚に各包材の合計6キロを詰めてしまえば、けっこう重い。豆腐、納豆、醤油の買い足し、歌舞伎揚げにのど飴2袋、他にも買って帰りたい食品もあれば、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、衣類用液体洗剤も重いし嵩張るけれど、ないことには一日も暮らせない。

 宅配大好きなわたしなどは、注文品を届けるサービスにこんなに商機があるのにと思うけれども、店舗で商品を手に取って品質にも価格にもまあまあ納得して買いたいという人も多いらしい。田舎のデイサービスなどでは、利用者のうちの希望者を近郊のスーパーマーケットへ連れて行き、買い上げ品をセンターから帰宅する際に利用者のうちの玄関までスタッフさんがもっていってあげる企画が月に1回程度あったようだ。運転免許証も返納して、ふだんは同居の家族が出す食事か宅配の弁当を食べている利用者さんたちが、惣菜でも素材でも自分の好みのものを喜んで選んでいるという。

 はてなブックマークコメントは、わたしが小3くらいのこどもで、目の前の空き地にスーパーマーケットのショッピングカートが忽然と現れて、しかも大人の目がない場合、とりあえず押してみるだろうという気持ちで。ショッピングカートではなく、自転車に乗った未成年者が歩行者と衝突して、歩行者が死亡あるいは大怪我をしたというケースでは、損害賠償が日本円で8桁に達するケースもあるという昨今、一時的とはいえ野良のショッピングカートは、あまりにも危険だ。