ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

体表上の発毛マップ

 とくにお名指しは控えるが、ちらほらと外科手術や化学療法のあとに、創部の周辺の体毛が一時的に濃くなったり、頭髪が薄くなったりという記述をブログやツイッターのなかでお見かけする。ご病勢が緩やかになって、できれば止まりますように。

 わたしは、その「毛」の話を広く世間に向かって述べるほどには、一般化できる体質ではないかもしれないが、腕と脚の毛がまったく無くなったことならあります。そのときに、脇の下の毛も無くなり、まもなく腕と脚の毛は戻ってきたけれど、脇の下の毛はとうとう十年間帰ってきていないので、たぶん死ぬまで生えないつもりなのでしょう。ちなみにそのようになったのは、外科手術の直後だったけど、ほぼ同時期にプレドニンのパルス療法というステロイドの大量投与を受けて、その影響で毛髪も派手に抜けてしまったので、毛がなくなったのが手術の影響かステロイドのせいなのか、だいたいは不明のまま。

 そういった状況のもと、無印良品の単四電池1本で動く電動シェイバー1本でもって、眉と不規則に生えてくる口の周りの太い毛を剃る程度できたけれど、ここにきて、もう少し、いやかなり、剃る力の強い剃刀が顔用に欲しくなった。

 それは、小鼻といわれるエリアを含む鼻の周り全体のためで、長い間、角栓だと思ってパックやスクラブで薄くしていたものが、じつは毛根のあるうぶ毛であることが判明し、しかもそれが年々歳々数を増し、しかも太く濃くなっていっていることを把握したのだ。理容室に入り、顔にシェービングクリームを塗ってもらって、よく磨いだ剃刀で丁寧にあたってもらうのが最高なのだが、日常の手入れとして、前述電動シェイバー以上に強い剃刀もいずれ必要になるだろう。

 

 だいたい1500円くらいする。替え刃が3個で700円くらい。商品説明の映像をみたところ、切れ味と清潔の保持のために使用ごとに替え刃を取り替えるのが推奨されている。それから、この剃刀はうぶ毛が剃れるだけではなく、顔表面の古い角質層も除けるらしい。剃刀の広告がうぶ毛を剃る切れ味に言及するのは当たり前だけど、角質層もなんならいけちゃいますというのは、少なくともわたしの目にはあたらしい。