寝込んで一週間にして足腰が弱って、朝餉の仕度もさらに休み休みしか続けられない。2リットルの水が入る薬罐をフルで沸かしては、これを片手で持ち上げられるのもあと数日間のことだろうと悟るような弱りぶりである。わたしのほかの家族は、家事、特に炊事ができないということはないのだけど、ふだんの大小の用事をわたしが一手に引き受けているせいで、このようないざというとき、すばやく代替が利くというものではない。とはいえ、完全にわたしがいなくなったとしたら、きっと数日で態勢を整えて、飢えと渇きと不衛生からたぶん身を守ってくれるものと、期待してはいるけれども。
