その瞬間、もう駄目だと思った。横断歩道を渡った直後の、ほんの数センチ高くなっている地面を爪先が掴みきれなくて、前のめりに倒れた。家を出る前、自分の身体が右側に傾いで感じられたのは錯覚じゃなかった。 躓いたほうの右脚、脹ら脛の筋肉が、せめてわ…
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