日曜の早朝、なにしろこのごろ早寝につとめているので*1、3時過ぎにはどうしても目を覚ます。前日、『Halo Season1』を流し見して、どうあっても自分が知ることのない未来を旅したけれども、こんどはこの秋口のころ*2、はてなブロガーさんやツイッターのTLの皆さんの誰彼かが映画館に足を運ばれた新作が、Amazonプライムでもう配信されていたので、観た。
カリフォルニア、テキサス、そしてフロリダから反政府勢力の軍隊が続々とワシントンD.C.のホワイトハウスを目指す。そのホワイトハウスの主は、三期目を務め、自国民に向けて空爆を行い、ほかにも逸脱した行いが数多くあったらしいが、侵攻勢力の彼に対する行動は、身柄の確保ではなく、はっきりと即時の殺害である。そうなる前にインタビューと写真を撮ろうと、ロイターの記者と、史上最年少でマグナム社の社員になったカメラマンがニューヨークからワシントンD.C.を目指す。
その自動車での移動には、思わぬ道連れがあったり、酸鼻極まる殺戮があったり、そのものが内戦状態にあるアメリカ合衆国の描写なのだが、平時のかの国が抱えている格差や差別、対立や憎悪がより鮮明に提示されたものなのだろう。よく引用された、「お前はどんなアメリカ人だ。」も、返答次第では撃つという、ただの選別のツールである。
ものがたりのラスト、23歳の若いカメラマンが、『SCOOP!』の二階堂ふみさんと重なった。「正確な」、そして「適時の」報道は、民主主義の根幹を支え、そして、基本的人権の擁護のためには不可欠なものだけど、ときに取材者のいのちを奪う危険と隣り合わせである。