自分が罹った/罹っている疾患については、診断名も含めてはっきりとは書かないことにしている。理由は、同じ疾患であっても、まず患者の個体差があるし、同じ標準治療であっても疾患の表出の態様や症状の進行の度合いがあり、違いが大きすぎると推測されるから。同じ理由で、わたしは、自分の主病について、公的な機関が発表する文献以外のものをインターネット上で閲覧することはなかった。
それはそうなのだけど、閲覧させているブログのライターさんが、このたび帯状疱疹に罹られて、表面上の症状がおとなしくなったあとも痛みに悩まれているというので、2014年8月にわたしが罹った帯状疱疹と、それから後遺症である神経痛について、簡単にリポートすることに。以下、箇条書きで。
- 2014年8月 右脇腹に刺すような痛み。地域の夜間診療で「筋肉痛かも?」と。
- 翌日 鎮痛薬効かず。近医を受診。「これ帯状疱疹だから皮膚科行って。」と。
- 同日 三次救急の皮膚科外来へ。痛みが強い。塗り薬飲み薬処方される。
- 2013年9月 塗り薬飲み薬続けて皮膚表面は穏やかになるも、痛みが続く。神経痛。
- 同月 主病の掛かりつけの大学病院で疼痛外来を紹介される。朝夕鎮痛薬追加。
- 2019年3月 朝夕の鎮痛薬の処方はもう結構です、という。
もとの帯状疱疹の範囲が、新聞を四つ折りにしたぐらいのものだったので、神経痛の範囲もだいたい同じくらいだった。朝夕の鎮痛薬は、ふらつきなどの副反応を伴うと注意喚起されていた。だから、自動車や重機類の運転に制限が加えられる可能性がある。
神経痛自体は、5年ほどで去ってくれた。ただし、もとの帯状疱疹に罹った2014年8月というのは、わたしがステロイド剤等によって人工的に免疫を抑える治療を受けるようになって丸一年が経過したころで、なにかがトリガーになって帯状疱疹を発症したのだろうけど、次にまた何が起こるかわからないという危惧をわたしのこころに深く植え付けていった。
皮膚表面が爛れている段階の帯状疱疹も生々しくて痛いけれど、じんわりじっくりやってくる帯状疱疹後神経痛もばかにならないくらいQOLを削り込むので、どうぞお大事になさってください。
予防ワクチンも効くというのなら、打ってもいいかもしれませんね(それについてはまったく詳しくないので。