ぴょん記

食べる、遊ぶ、学ぶ。

バスでお出かけ

 「お出まし」は、主体に対する敬意が強いし、そもそも現代では一部の王公族に限って用いられるけれども、「お出かけ」は、出掛けていく社会そのものに丁寧な気持ちを示しているのかなとも思う。

 月曜の朝は、前日の寒さを引き摺ったままの冷たい雨で、大学病院での眼科の受診をスキップするのもやむなしともみえる天候だったけれども、あいにくもうひとつの用事もあったので、バスで出掛ける。このごろ、そのD大学医学部附属大学病院に出掛けるのに、都バスの1日券を購入して、500円で3乗車以上を行って、「お得である」嬉しさを得ている。もちろんその合間に、ちょこちょこタクシーにも乗るので、ドアツードアの往復が500円で賄えるはずもないけれど、混雑したり待ったりという不自由さがときにはよいのだ。

 2つのバスとタクシー1台を乗り継いで病院に着いたときには、もう冬日が射していた。空は雨に洗われたばかりの水色。

 病院では、あまり手元を注視しなくてもよい、Opalの「ぽっちゃり君」を9号輪針でメリヤス編みにするという作業を眼科の待合室で延々続けた。天ぷらうどんや苺を食べたり、外気に触れる長椅子に移動してハハに電話を掛けたり、病院にいくと、検査や診察や会計で待たされている間にひとりで好きなことができる。郵便局や銀行ATMもあるから、支払や発送も効率よく行える。

 病院のあと、もうひとつの用事を敬虔な気持ちで済ませて、効いてきた散瞳剤のためにぼやけた視界のまま、いってしまったばかりのバスの次を待った。その待ち時間が45分で、タクシーを頼むとか地下鉄で帰るとか別系統のバスに乗るとか、そういう選択肢もあったけれど、座るところもないバス停の側に佇んで、ただぼんやりしていたことよ。

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病院の食堂では苺が楽しみのひとつ