ぴょん記

上古文学、外国語、数学、調理、編みもの、縫いもの、競争法

ずっとここにいた

 クーラーを稼働してみて、目下この部屋の4分の1が某作業のための資材置き場になっているところ、その資材に隠れていた幾つかのデッドストックが発掘された。ハマナカのエコアンダリヤを含む、去年の夏、熱心に編んだ紐や縄の残りである。

 これらを編むのは実に楽しい作業で、帽子でもワンハンドルの籠でも、生活の中で頻繁に使える小物がけっこう簡単にできる。5歳で町に引っ越すまで、わたしは、田舎の曾祖母の隠居所で、和服の端切れや布団がわの古くなったのを材料にして、和装の紐や巾着などを縫っていた。加齢で視力の落ちた曾祖母は、針の頭に糸を通す役をわたしにさせていたから。この時期から、「ヌウ」と、まもなく現れた「アミコ」は、わたしの奥深くに棲みついて、必要に応じて、または、不要不急の際でもときどき出てきてはいろいろやらかす。昨夏の紐編みは、まさに「アミコ」が激しく暴れた結果で、おかげで帽子や籠は出来たけれども、右手の中指がぼろぼろになった。おもに紐や縄との摩擦のせいで。

 今年は、もう7月になってしまって、いまから紐や縄を編み始めるというのはさすがに遅い気がする。去年の帽子編みは、3月から始めたのだもの。いまは、ドイツの混紡の糸を編んでいて、それは時知らずだから、毎週日曜にNHK大河ドラマを見ながらだらだら編み続ければ、年内には腹巻き帽子にはなりそう。

 とはいえ、紐も縄もずっと部屋の中にあって、「ヌウ」も「アミコ」も、わたしの中にずっといた。

 

Clover ミニ輪針 23cm 3号

Clover ミニ輪針 23cm 3号

 

  これで着圧ソックスもどきを編もうかと。

 ハハによると、これはけっこうよかったとのこと。