ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

さよなら九州

 東京に戻る日がきた。昼まで分けていただいた海鮮をつかったカレーを煮たり、昼からも蜜柑たべたりコーヒー飲んだりしながら、ゆっくり実家を出た。時刻は、もうほぼ夕方。

 JRの特急で県庁所在地を通り越して湾のほうまで出て、そこから一部高速道を走行するバスで空港まで。これがそれぞれ1時間ずつくらい。帰りもLCCで、行きと同じくコードシェアが2、3本刺さっているけれど、それにしても他の人はいったい幾らで乗っているのだろう。空港で夕飯を食べて待合室でしばらくうとうとしたらもう搭乗案内。成田空港ほどではないけれど、ここでも長々と歩く。歩いて乗って、離陸して、30分経ったころだろうか、息苦しくなってきた。寝落ちして酸素使用量を下げて遣り過ごそうとしたけれど、息ができなくてはっと目が覚める。携帯式の酸素の缶、機内に積んでいたらいいなあと思いつつ、まあそれでもなんとか成田には着いた。時刻は、22時15分。

 そこから死ぬほど歩いた。実際の距離はたいしたことはなかったのだろうけど、殺風景な建物の中をひたすら歩くだけなので、距離感覚も狂いがちなのだ。そして、歩いた先の床に、「第2ターミナルまで360m」などとうっすらと見えたので、黙々と歩く同じ機から降りた人たちに逆行するかたちで、バス乗り場まで戻り、こちらはほとんど高速道だけを通行するリムジンバスに運良く乗れて、日付が変わる数分前に自宅のドアを開けた。