ぴょん記

上古文学、外国語、数学、調理、編みもの、縫いもの、競争法

〆切明けのあさぼらけ

 敦賀の金持ちのひとり娘、親が自分の亡くなった後も苦労しないようにと婿を添わせようとしたが、なかなかうまくいかない。親は、屋敷のうちに観音を祀って、娘のことを頼んだりした。そのうち、両親とも亡くなってしまって、広い屋敷に、それでも親の遺した財があるうちはなんとか人も仕えていたけれど、それが尽きてしまったあとはぽつんとひとりで居た。あるとき何十人もの従者を連れた旅の途中の侍が屋敷に入ってきて一夜を過ごそうとする。彼は、妻を亡くして独り身であった。屋敷のただいまのあるじである娘のところに、以前、お屋敷に仕えていた者の子ですと名乗る女が現れて、たくさんの食べ物などを捧げていった。娘は、生絹の袴を褒美に取らせ、受け取った食べ物で侍と従者たちをもてなした。侍は、屋敷のあるじである娘が亡き妻と似ていることに気付き、懸想してふたりは添うことになる。さて、屋敷のうちの観音に礼をいおうとしたところ、観音に、褒美に与えたはずの袴が掛けてある。さては、あのおびただしい食べ物は、観音の施しであったかと、娘も、夫となった侍も、観音に帰依すること篤く、侍の領国へ移り住んだのちも、たびたび観音を拝むためにこの屋敷に帰ってきたというはなしである。

 だいたい、そういう話だったと思う。

 病み上がりのような、寝不足のような、〆切明けでもある具合の悪さだったので、寝てしまってもよかったけれど、することが山ほどあって、結局、夕方まで起きたままだった。夕食に、きれいな菠薐草をどっさり茹でて、いろんなドレッシングで食べた。菜っ葉は、疲れているときに本当によく効くと思った。

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チャーシューたくさん