ぴょん記

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毎月のフェリシモさん

 フェリシモさんは、兵庫県神戸市に本社を置く、いわゆる通販大手で、雑貨と衣類に分かれた、「はいせんす絵本」と称されたカタログの時代からしばしば買いものをしていた。洋食器など、6回連続で同じテーマの皿やボウルが届くけれど、家族が少ないので、どれも2枚か3枚で頒布を受けるのを中止していた。どれも高価なものではないけれど、十何年も使っていると愛着がそれなりに沸いていたから、東日本大震災の折に目の前でがっしゃんがっしゃんと食器棚が揺れるたびに床に落ちて割れていくのをみて、この地震はただごとではないと感じるのと同時に、ひとつひとつのプレート、ボウルをかわいそうにと思ったものだった。

 さて、フェリシモさんは、基本的に月1回、定期便として、注文した雑貨や衣類のハコを届けてくれる。支払は、コンビニ払いでも引き落としでもクレジットカードでもできる。わたしは、未使用の布小物が手元に幾つもあると安心するほうなので(きれいな布巾やハンカチは、ちょっとしたお遣いものにもできるから。)、現在は、布巾やハンカチの頒布会でストックを増やしつつ、たまに洋服を買っている。サニー・クラウズのカタログに見入りつつ、フラウグラットのラインが「お値段以上」の働きを見せてくれるのでたびたび注文したり。ただし、フェリシモさんでは、6回なら6回の頒布会でも、好きなデザインが真っ先に届くわけではないとか、定期便が届く時期、追加注文のW便の配達日が自分で選べるわけではないところとか、ふつうの通信販売のようには思い通りにならない。もちろん、1点だけ色とデザインを決めて注文する洋服もたくさんある。それに、1か月というのは年をとるとわりと早めに過ぎるもので、前の配達で届いたカタログを眺め終わる前に次の配達分が届いたりする。

 そうそう、フェリシモさんの最終兵器は、何か月か配達を休んだときに届く、小さなかわいいカタログで、透明な袋を開けてしばらくみていくと、ほしいものがかならず3つ以上は見つかる。これが頑丈な軛となって、わたしのような零細購入者をも強力に繋ぎ止めている。

 いまは、ネットでの注文もできるから、番号を手書きしてポストに入れる手間も省ける。食料品配達の注文は、いわば家事の一部だけど、フェリシモさんでする買いものは楽しみの部分がすごく大きい。それでも年間購入額を比較すると、無印良品のほうが圧倒的に多いという、この事実は。

 

  いわゆる「笑ひ絵」に関わる化政文化の中のひとたち。