ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

『鎌倉殿の13人』第9回

 梶原善さん演じる「善児」、またしても暗殺に着手するが、三浦義村に阻まれ未遂に終わる。今度の標的は、主の娘、八重さんで、つまり伊東祐親は愛娘の暗殺を、家人で婿の江間次郎に命じてはいたが、おそらく江間次郎は命令を遂行できないだろうとして、確実に仕留めるであろう善児にも言い付けていたのだ。

 善児が無表情に命令なので悪く思わないでくだされといいながら邪魔になる江間次郎を無造作に刺し、なおも縋ってくるのを払い、そういうプロフェッショナルな仕事を見せて、任務の完遂が無理とみるや鮮やかに引き下がるところ、さすがです。善さん、きっとこれからも何回も出てきてくれることでしょう。

 今回も頼朝公は、舅の時政をかなり粗略に扱います。舅でなかったらとっくの昔に放りだしているなどと罵ります。それをぐっと怺える時政ですが、最後の最後に、佐殿は所領をお持ちでないので留守中の心配もないし、食べさせなければならない家臣団もないから、ロジステックスに頭を悩ませる必要もないのです、と指摘する。そう、結局、おれはひとり、と佇む佐殿の前に、御館からの書状を携えた九郎義経が。この頃、日曜月曜で、くろうだったりととのうだったりする菅田将暉さんですが、九郎のときは、少なくとも直毛っぽいから髪の悩みは少なくてよいですね。