ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

台風14号が九州に上陸した日

 わたしの親族の多くは九州におり、だから、今回の台風14号の勢力の強大さと速度の遅さには、相当憂慮していた。そんな中、18日の日中、実家の年寄りに電話を掛けるが繋がらなかった。携帯電話に掛け、固定電話に掛け、それを繰り返し、繰り返し、2時間ほどが経過した。1時間に40ミリくらいの降水があり、瞬間最大風速も20メートルとかいうときに、あまりの雨にとうとう眠ってしまっているのではないかなどとわたしの夫はいうのだが、真相は異なった。はたして2時間後に繋がった電話によると、離れの樋が落ち葉で詰まっていて、その不具合を老いの身でなんとか調整しようとしていたのだという。

 それを聞いて、一瞬、ことばに詰まった。携帯電話を身につけておいて、と頼んで、よしわかったと請けられて、結局、何時間も連絡がつかないというのは、これまで何十回もあった。年寄りの携帯電話の契約をしたのが21世紀に入ってすぐだから、当時はまだ「年寄り」ではなかったはずだ。その時点から今日まで、何台かの携帯電話が変わっていったが、数万円した現在の携帯電話の機能の、5パーセントくらいしか、当人は利用していない。台風が最接近して、しかも、今回のはとても大きいというのだから、2時間連絡がとれなければ、すごく心配するじゃない、と思うのはこちらだけである。

 ともかく、連絡がついてよかった。

 

 通してみたいのに、いつも途中で寝てしまう。ベッドで観ようとするわたしが悪い。