ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

霏霏として降り来たるものを

 このごろ悪い方向で寒さに体が慣れてしまって、つまりは、寒い、特に早朝の外は寒いという事実を覚えてしまった肉体が厭がって、いくら精神がごみ捨てに行こうと誘い、いまを逃せば公的にもえるごみを捨てられる機会は来週半ばまでないと脅し、果てはお願いだからサンダル履いてマスク掛けて襟巻きぐるぐるにしてごみ袋3つ下げて階下へ行こうと懇願するのだが、この身はなかなか動かない。

 このあたりは、金曜も雪が降るとテレビの天気予報でいわれていた。太平洋を移動中の南岸低気圧がどのぐらいまで発達するかにもよるのだろうが、寒いなかで電車の中に取り残されたり、駅舎及び公共施設で夜明かししたり、動かないトラックの運転席で車を離れることも眠ることもままならず凍えて過ごしたりと難儀をする人がひとりでも少なければよいと思う。自分は、ぼちぼち机に向かいながら、家族に熱々のお茶をときどき差し入れたり、そのお茶を温かい牛乳や生姜湯に替えたりしながら、台所のことをして過ごす。

 そのうち、暦の上だけでも春を迎えることになるだろう。