ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

今日も手紙書き

 ただし、今日の午前中に書いたのは、自分の名義で出すお礼状である。まっすぐ目上というわけではないけれど、たしかに斜めに目上の方に、いただきもののお礼を述べて、近況をお知らせするというのが目的で、はがき以上便せん未満で、こういうときは、一筆箋の出番である。いえ、個人の好みです。

 一筆箋は、一通の封書に2枚以上は書かないので、ミュージアムショップなどで何冊かまとめて買っておけば、けっこう長持ちする。うるわしくうつくしい文字が書けないので、万年筆でぼちぼち用件をしたためて、宛名と差出人をボールペンで書いた封筒に入れてすぐに糊を垂らして閉じる。切手は、このごろ郵便局に行くついでに84円のとか63円のとかの記念切手のようなのが10枚並んだのを買うようにしている。それを机の引き出しから取り出してすばやく封筒に貼る。あとは、最寄りの郵便ポストに投函するだけだ。

 封筒や便せん、一筆箋に筆記用具、あとは切手が揃っていれば、なんとか手紙の体裁は整うと信じている。電話を掛けてもいいし、メールも出せる相手でも、わたしは、手紙のほうがまだまだ気が楽だし、たとえ返事が戻ってこなくてもそれほど気にならない。人との縁は、薄くなることも、いや、途切れてしまうことさえ、ときには起こるけれど、少なくとも相手のしてくれたことで生じたうれしい気持ちはきちんと伝えていきたい。

 そうこうしているうちに、カール・ポパーの例の全4冊のうちの1冊目がほぼ発売日当日に届いた。もう少し先になるという予告だったのに。帯によれば、ドイツ語最終版の全面新訳ということだ。

 

 花布巾や、テーブル拭きなどを縫うときに使います。いろんな色があって美しい。