長い鉄棒に狸が4匹ぶら下がって、ぐるぐる前回りを繰り返しつつ、左から順番に「あついあついじゅんばんにばける！」と叫びながら夏毛に変わっていく印象が強い暑熱順化。今年も、順調に失敗しました。
親戚筋への時候見舞いに、「それでも今年はまだ暑いと思った日は幸いにしてないのです」などと澄まして書いた葉書を投函してまもなく、ぶるっと背筋が冷えた感じがしてまもなく喉が痛くなり、以来、めしは用意するし食べさせるけれども自分の食欲は明後日の方向へぶん投げた状態が再開。体温は、37.5℃程度。
午後、当地の気温は、最寄りの観測点において、30℃をわずかに超え、様子をみにきた家族が「冷房を稼働してあげましょう。」と親切にいってくれたので、窓用クーラーを送風運転。うちのは、すべてCORONA社製の冷房専用機で、冷房のほかには除湿と送風の各機能があって、外気を取り込む感じだからサーキュレータを回すよりはひんやりした感じになるのかもしれないし、ならないのかもしれない。
この、暑さを感じないけれども、身体は熱を受け止めて、順調には夏に馴れず、大狸と化して夜中うなされるというプロセスを何度か経て、気がついたころには、いつも初秋を迎えている。終わらない暑熱馴化。
赤じその色は一度抜けて、最後に大量のレモン汁を加えたところで、劇的に戻ってくる感じ。
