暑熱順化がまったくできていない段階で、水上バスの券売所の温度計が32℃を表示している日に外をふらふら歩いたせいか、蕁麻疹が出た。蕁麻疹は、頓服として渡されている抗ヒスタミン剤を1錠服用してなんとかなったが、今月に入ってから何回も襲ってきたひどい頭痛がまたやってきた。これまでの生涯で頭痛にみまわれた回数が極端に低いので、痛いほうの頭を枕に押しつけて遣り過ごそうとしたが、今回はだめだ、この方法は効かない。あきらめて、これも頓服として処方されているLをのむ。寝る。麦茶をのむ。塩か、梅干しを口にしたいが、台所まで行く気力が湧かない。
へんな感じで陽に灼けたので、ささやかながらその後ケアもしたいが、起き上がれない。最低限の気力は、トイレにいって用を足して手とせめて顔を洗ってという作業で使い果たされる。
文字を読むのも憂い。
『鎌倉殿の13人』で比企能員を演じている佐藤二朗さんが、大阪の下町で人生の不運にみまわれた男を演じている。そのうちレビュー擬きを書いてみたいが、インテリとか大領主とかより、なにわの一見情けなさそうで実はこすっからいおっちゃんやっているときのほうが、かれは、よい。