ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

また雨がちな毎日に戻るそうな

 ブログのメインタイトルの下、惹句のように使っているラインに「祭」と書いたけれども、この祭は端緒から結実まで足かけ数ヶ月に及ぶ長いものである。祭の頂点のひとつの前日などは、バスどころか歩行者の通行方向まで制限される。四条烏丸から西北、新町通の宿から夜出掛けて、路地にふたり三人で佇む女の子たちに、似たような感じの男の子らが声を掛けるというのに何遍も遭遇した。宵々山、宵山は、きまった相手とデートするだけではなくて、大昔の歌垣のような邂逅の機会の提供でもあるのだなあとぼんやり思ったものである。

 その祭の準備が水面下で着々と進む市内に病院に通うという名目で今週は出掛けていかねばならない。行こうと思えばすぐ行ける恵文社一乗寺店さんにすら、通信販売で手ぬぐいを頼むような日常であるので、市中のなかでももっとも繁華なあたりにはなかなか足を伸ばせそうにない。CO・OPの店で売っているヤマザキさんの水無月もおいしいけれども、志津屋さんのパンや出町ふたばさんの豆餅も、そろそろ恋しい。

おもえば鮨というのも不思議な食べもの。

 たとえば、鮨の三要件はと聞かれれば、酢じめにしためし、下拵えされた具、ツマ・香辛料・醤油等、と答えるけれど、具は魚介とは限らず、山の中では動物性蛋白質はそぼろの代わりに炒り煮をしたシーチキンと錦糸卵のみというばら寿司もけっこう作ったことよ。