ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

祭の始まる直前の町を眺めてきた(またはただの通院)

 きょうは、内科の診察と栄養士さんとの相談の約束があったので、心持ち早めに家を出た。とくに眠いというわけでもないけれど、車中でiPadに送っておいた仕事の資料を読むのもどうかという感じで、鞄を抱えてじっと目を閉じていた。ときおり、無印良品の300mlの「水」と透明な地に水色で薄く書かれたボトルを開けて、水道水を口に含む。病院に着いたらすぐ、検体採取がある。血液は、プロが採ってくれるからいいけれど、尿のほうは自分で確保しなければならない。夏場、たいした汗も掻かないのに、尿が溜まりにくいわたしは、こうして病院に近づく間にも、水を体内に注がねばならない。

 大祓のための茅の輪が途中の大きな神社の境内に見えた。茅の輪を潜り、水無月を食べ、そして鉾や山を出す町内では、お囃子の練習、諸々の手順の確認と並行して、粽の準備に余念がない。自分は、祭の運営主体である鉾町の人々からみれば、永遠に外の人で、それは自覚しているけれど、そういう人の営みを少し離れたところから眺めるとなかなかに懐かしいものである。

 このごろ、ごはんを抜くことがしばしばあるせいか、HbA1cは、わりとふつうの人の値に近づいていた。ステロイドをのみはじめて10年、はじめての現象である。体型とか声質とか肌のきめ細かさとか、こうあってほしいと思う頃合いが、わたしにも一応ないわけではないけれど、咳で苦しまず、すぐに熱を出さず、少しだけくたびれにくい身体になったら、そして、それが5年ほど続いたら、もう御の字である。5年でいいんだ。