ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

ドラマを観て過ごす初秋

 WOWOWオンラインで、過去に放送された「プラージュ 訳ありばかりのシェアハウス」を見返していた。覚醒剤使用で有罪とされ、執行猶予中で職を失い火事で住処までなくした主人公が、前科ありの住人ばかりを抱えるシェアハウスに転がり込むという筋だ。仲里依紗さん演じる「美羽ちゃん」の壮絶な過去とか絡めながら、オムニバスだけどそれだけじゃない住人の過去と現在を描写していく全5回のドラマだ。

 主演は、星野源。歌もうたえばエッセイもものす、コントのシリーズのレギュラーにもなるこの才人は、俳優としても著名で、「逃げるは恥だが役に立つ」で共演した新垣結衣さんと現実世界でも結婚してしまった。

 その「逃げるは恥だが役に立つ」も、WOWOWオンラインでなぜか公開されていたので(ファーストランがTBSだし。)、原作の漫画は既読ながらドラマを観たことがなかったから、この土日でのちの放送された特別編まで合わせて観た。星野さんの平匡さんが、仕事ではとても有能だけど、人間関係、とくに女性に向けては苦手を通り越して、「私は、プロの独身。」と標榜するほど無縁であると言い切っている。これは原作通り。脇では、「異世界居酒屋のぶ」の大将の大谷亮平さんが、石田ゆり子さんと17歳違いの微妙な仲の、容姿にすぐれた青年を演じている。大将は、「のぶ」で、「しのぶちゃん」と一緒にいるときは、けっこう落ち着いて見えるのに、逃げ恥では、女性の周りを積極的にうろうろしている。本編の最後の方で出てきた「ポジティブモンスター」の25歳が、ゆり子さんにずいぶんなことをいって窘められたときいたとき、それについてゆり子さんと話す間、すごくいい表情を浮かべているのね。演技力もさることながら、やはり顔の造作のいい分、得をしている。それを割り引いて考えるべきかどうか。

 今回は、熱がまた出て下がりにくく、iPadで流しておいて、寝ては覚めてもとに戻っての繰り返しだったけど、それでもけっこう観られたと思う。

 

 ゆり子さんが、「百合ちゃん」。こんなきれいな50歳、なかなかいませんぜ。