うちの台所では、年初あたりからカレーもシチューも残るようになり、廃棄する作業の恨めしさのあまり、ほとんど作らなくなった。だいたい6人分を調理して、半分が残るようになったのは、後期高齢者が食欲不振気味だったのと、わたし自身が子供用茶碗によそったごはんに大さじ2杯分程度のソースしか掛けられなかったからだ。
その後、気温が高くなってから、うちのカレーは、ほぼすべてレトルトカレーになった。これにするとよいことがあって、後期高齢者本人の口に合う甘口のボンカレーゴールドや、そのほかの家族それぞれ好みのレトルトカレーを宛がうことができて、ごはんもカレーソースも残りはゼロになった。わたしもぼちぼちごはん少量にフルのレトルトソースという変則的なポーションながらカレーの食卓に復帰することができた。
そういうわけで、一時はレトルト一辺倒だったのだけれど、このごろは、またぼちぼち固形ルウを使って、4人前程度のカレーソースを圧力鍋で炊いたりしている。きょうは、大きなしめじが冷蔵庫にあったので、それを中心に野菜と豚肉を煮込んだカレーを作った。圧力鍋に最初に加えた水が500ml程度だったので、昼の全員分の食事と、夜の一人前を賄って、カレーソースはきれいになくなった。
このごろは、カレーの固形ルウも値上がりしてしまったけれど、この「スパイス」と大書された固形ルウは、イオンで買えば8皿分228円なので、まだしもという感じだ。
