ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

プラチナ万年筆は、すごいねえ

 いまから15年以上前のこと。パイロットのkakuno発売以前で、もっぱらcustomシリーズの太字と中細字を大事に大事に使っていたころ、「そこの三省堂さんの別館で、150円の万年筆を買うた!」というレポートが同級生から齎された。

「それは、もしかして、これじゃろ?」

 とペンケースからわたしが取り出したのは、プラチナ万年筆のPreppyで、ほんとうに本体150円、インクカートリッジも10本入って400円程度の、とにかく廉価な働き者だった。「なんだ、とうにご存じよりだったんですか。そうですよ、これ、すごいですね。」と、同級生も少し古風な物言いをする傾向があったが、わたしたちがもろともに褒めあげるのは、キャップ部分の奥にもうひとつ小さなキャップがあって、それがペン先を覆うので、長らく使用しなくてもペン先が乾いてインクがなくなり書けなくなるという事態を回避できるところだ。昭和の学生ではないから、万年筆を1回も手に取らない日も珍しくないという、ぼくら平成の学生だった。

 そのプラチナ万年筆のプレッピーで、0.5 0.3 0.2 の3本をこのごろ新調した。1本が現在ではさすがに150円ではないものの、だいたい500円くらいだ。

白い細字は、コクヨさんとの提携企画品

 これは、はてなブログのブロガーさんのエントリから得た知識だけど、無印良品ポリカーボネート万年筆も、実はプラチナ万年筆さんによるOEMということで、業界内で品質と価格の両面から信頼されていなければ、コラボレーション先に採用されないのではないかと素人として感じる。コンバーターで吸い上げるのは、ペリカン万年筆のミッドナイトブルーだったりするけれども、文句もいわずさらさらと仕事をしてくれるところもありがたいこときわまりなし。