ぴょん記

食べる、遊ぶ、学ぶ。

わたしにとっては愛しいあなた

 『危険な関係』の翻案。1931年の上海、中国人の大富豪たちが夜な夜な華やかなパーティに時を過ごした時代。女は、自分を捨てた男への復讐のため、彼の若い婚約者の貞操を奪おうとある企みを練り上げる。共犯者は、彼女のかつての恋人。このものがたりには主要な登場人物が5人いて、それは、大人の男と大人の女、若い男と若い女、そしてひとりの聖女だ。大人の男は大人の女との賭のために若い女の柔らかい肌に手を伸ばそうとするが、ふと視線を転じた先にいた、聖女である未亡人に心を奪われる。若い女は、自分と年頃の近い若い男と恋に落ちるけれども、経験不足(なんといってもまだ16歳だ。)が災いして涙涙の日を送る。大人の女は若い男にも食指を動かすが、誰のものにもならないという信念に縛られて、真の勝者になることはできない。

 上海における戦間期最後の豪奢というには、服飾や調度とも、なんとなく違うような気もしたけれど、具体的にどこがどうとはぼくにはわからない。