ぴょん記

食べる、遊ぶ、学ぶ。

ホテルに朝めし食べにいけない

 手元にまもなく使用期限を迎える某ホテルチェーンの朝食引換券が1枚だけある。これが使用可能なホテルは、都内にも幾つかあるが、通常ならば、だいたい税込で2000円前後のふつうのブッフェスタイルの朝食が提供される。しかし、緊急事態宣言その他の影響で、従来、パンでもご飯でもサラダでもスクランブルドエッグでも好きなものを好きなだけ盛れていたのが、予めプレートに盛ってお盆でのサーブになったり、前日夜までにレストランに予約しなければいけなかったりという制限が加えられた。

 緊急事態宣言発出期間を抜けて、月曜からはお酒を出すお店で食事を楽しむ人もでてきたという。それなのにわたしは、朝の、それもお酒も出ないホテルのレストランにすいっと出掛けて、この1枚きりのチケットを使うことに二の足を踏んでいる。その理由は、わたしが、いまだにm-RNAワクチンを接種していないことにある。いくら免疫抑制中の基礎疾患持ちでも、居住する自治体から接種券が届かず、職域接種のカバーする範囲もいないので、あの、ニュース映像で既に何百回も観た、特有の角度で施されるワクチン接種は自分では受けていないのだ。それが朝めしを食べるためにのこのこ都心に出掛けていって、変異種にでも感染すれば、家族を通じてその勤務先に疫癘を広げてしまうかもしれない。なにかほかにもう少しちゃんとした目的があればいいのだが、ただ朝めしを食べるだけというのは、いかにも弱い。レストランの中はソーシャルディスタンス厳守でも、その行き帰りには地下鉄だって乗るし、街中も歩くのだから。

 バウチャーを人に譲ることも考えたが、態々ホテルかホテルのレストランに電話を掛けて予約をとったり、そしてブッフェと期待して出掛けたのにやはりお盆でのサービスだったりしたら、かなり気の毒である。そのくらいふつうのホテルの朝食なのである。これが、京都国立博物館の近所にあるホテルで提供される、6000円くらいする朝定食だったら、堂々と勿体をつけて利用権を譲渡できるのに。でも、「あのホテル」では、はたしてバウチャーを発行しているのだろうか。

 こんなことで悶々と悩むほど、思えばわたしは、ホテルのブッフェスタイルの朝めしが大好きなのだ。

 

 

 朝食 たこめし、ヨーグルト、コーヒー

 昼食 カップラーメンでも

 夕食 ごはん、牛肉、ほうれんそう、納豆、お豆腐汁