ぴょん記

食べる、遊ぶ、学ぶ。

紐倉博士が片腕を失った理由

今週のお題「眠れないときにすること」

 水曜の深夜、高浜寛の初期の短編集と、朱戸アオ『インハンド』第5巻を読んでいた。わたしは、ここ10年ほど、眠る前に、ベッドの中でKindleなどで漫画や小説を読む。タブレットのバックライトがあると、枕頭に明かりがなくても本が読めるからだ。

 『インハンド』は、テレビでドラマ化されたという。だから原作を読んだことのない人にも説明しやすいかもしれないが、山奥の熱帯植物園を買い取って寄生虫の施設研究所を運営している紐倉博士の右腕は、精巧な機械の義手だ。そこには、博士のほかに、優秀な助手、寡黙な庭師、そして料理人がいる。第5巻では、紐倉がもとの右腕を失った理由というかエピソードが描かれているのだが、それがとてもほろ苦い。微生物やウイルス、寄生虫というものと共生して身体の平衡を保ってきた人類が、定住生活を選択したために失ったもの、新たに得た病については、『人体六〇〇万年史』に詳しい。

 本を読んでいたら、たいてい眠くなるので、このごろは眠るのにあまり苦労はしていません。