ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

『鎌倉殿の13人』第2回

 政子は、たしかに頼朝に恋をしており、当時の婚姻適齢をやや過ぎた武家の娘としては/も、やや一生懸命すぎるように見える。しかし、伊豆の諸家の中では評判のしっかり者であり、伊東の八重姫ほどでなくともそれなりに美しい政子は、彼女なりに自分と生家である北条の将来を見据えて、いまは流謫の身である頼朝を選んだのである。頼朝は頼朝で、一方の武家の棟梁として平相国の首級を挙げ、親兄弟の仇を討つために、身内となるべき家として北条を選んだ。彼が妻とする政子は、この北条と頼朝を堅く結びつける、あでやかで確固たる綱である。

 今回は、都から後に牧の方と呼ばれる「りく」が北条館へと下ってきた。都で夫婦約束をしたからと、彼女からみると相当年上の四郎時政のもとへやってきたのだ。「しーさま」と夫を呼ぶ「りく」は、時政の長女である政子と一つふたつしか違わない。「りく」は、いまはまだおとなしくしているが、抜かりなく都ぶりを北条館に持ち込み、伊豆の一豪族にとどまるには、あなたはいかにも惜しい人、と「しーさま」を焚き付ける。政子や義時らではなく、時政と自分こそが頼朝の野望の直近にあって権力を掌握すべきであると望む「りく」には、艶麗な花のような宮沢りえさんこそがふさわしい。

 曾我兄弟のエピソードの芽も着々と育ちつつある。とりあえず、次回は、以仁王が令旨を。