ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

雨の日の買い物

 有給休暇ということで夫が家にいた平日の午後、近所のスーパーマーケットに食料品の買い出しに行った。このスーパーマーケットには、各地方の銘菓や、ほどほどの高級感のある加工食品などが並んでいる。たとえば、3個で750円の新潟直送の笹団子や伊勢の赤福、雲月のレトルトパックの炊き込み飯の素など。その一方で、4個で300円の白味噌餡の柏餅を早めに半額に見切ったり、野菜がわりと安かったりする。セイコーマートのメロンソフトもあるし。

 その店に入る前に寄ったファミリーマートで3串ずつ焼き鳥などを買っていたので、けっこう大きめのアジフライを見つけたあとは、少なくとも当夜のおかずのことは考えずに済んだ。ウシのシチュー用に並んでいる部位はどこが多いとか、国産牛のサーロインの値段はだいたいこのくらいとか、買わないものを眺めながらざっと店内を回った。

 思えば、このスーパーマーケットが開店して1年になるだろうか。以前に同じ場所にあったスーパーマーケットを含む一群のチェーン店がやや高級品を扱う別のチェーンに買収されて、店名も店内の品揃えも大きく変わったのだ。

 以前の店は、わりと狭かった。その狭い店の中で、中身のけっこう入っている店内用のかごを主に足などにぶつけられて、血液サラサラになる薬を毎日のんでいるわたしは、青あざを拵えることもあった。いまでも気が付かないうちに足には2つか3つの青あざがついていることがあるので、その狭いスーパーマーケットと他のお客さんだけが悪いわけではない。わたしがわりとのろいのもよくなかった。ともかく新しい店になって空間に余裕が生まれたので、店内で青あざをもらう悲劇は回避された。

 ときどき心配になるほど空いていることもあるけど、昨日のような雨の日には、皆とおくの店まで行きたくないのもあってか、ほどほどにお客さんは入っていた。日替わり弁当と日替わり丼があったり、自宅に居ながらにして遠い土地のお菓子を買うことができたりするのは、実際に買うことが滅多になくても楽しい。選択肢が増えて可能性が広がるだけで、わたしは幸せを感じるほうだ。どうかこのまま無事に営業を継続してください。

眺めているだけで楽しくなってまだ使ったことのないバッグ。