ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

このごろのわたくしの綴り方傾向

 ニール・スティーブンスン『七人のイヴ』では、人類が一旦限りなくゼロに近くなったとき、その圧倒的過疎、物質的窮乏の条件のもと、かろうじて実現され得る方法で、新しい世代の人類を生み出す様子が描写されている。作品の重要な要素の種明かしになるので、その方法は詳しくは述べないが、それを思い出すだに、新しい生命をこの世界に迎える古い世代の者として、現在のシステムの維持のみならず、その嬰児が生い立ち、思春期を迎え、青年期に至り、長い壮年期と、同じくらい長い老年期を過ごす、百年に及ぶ時間、生んだ者も判断する者も死に絶えた未来までの社会の変化を考慮しなければならないと感じる。より具体的にいえば、「子」が、もっとも幸せに生きられるルートを探すのである。

 ……などと、考える時間は、24時間のうち10分間あればいいほうという、慌ただしい暮らしをわたしは余儀なくされている。比喩的にいえば、始終小走りで動いている。身体は少々きついが、動きはじめる寸前までの心のつらさに比べればたいしたことはない。ただし、ほんとうに刹那的な感情が生まれては即座に消えているので、ブログもひどいものだけど、ほぼ日手帳とほぼ日5年手帳の日記は、もっとひどい。断片的なメモがずらりと並んでいる。こういうのは、あとになって読んだとき、記憶を掘り出すよすがにはなっても、おもしろみは少ない。喜怒哀楽や揣摩憶測が一行か二行でも書かれていると、それを読む未来のわたしは、少しだけおもしろい。

 そうこうしているうちに、ほぼ日手帳2023の1月始まりが9月1日に発売予定ということで。わたしは、4月始まりを使っているので、これまでは、9月には親族の1月始まりのWEEKSを選ぶだけだったけれど、今回、自分のほぼ日5年手帳(1月始まり)が5年分いっぱいになって新しいのを調達しなければならなくなったので、大きいのにするかいまのままオリジナルとだいたい同じ大きさので済ますのか、わりと悩ましいのだ。