ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

餃子を黙々と包む日曜の夕方

 朝のうちに餃子の皮を冷凍庫から、合挽肉を冷蔵庫からそれぞれ出しておいたので、夕方に至って具を調製する。今回は、キャベツの芯に近い部分と、白菜のまだ外葉といってよい部分とがあったが、前者を選んだ。黙々と包丁で刻んで、塩をしてしばらく放置。この塩は、あとでさっと水で流してしまうが、その際、多少残ってもよいように、キャベツ300gに小さじ2分の1ぐらいしか振らない。このキャベツに合わせる合挽肉には加塩せずに胡椒だけしか混ぜない。

 キャベツの緑色の葉の部分が殆どないだけに、いつもより白っぽい餃子の種の入ったボウルをリビングの炬燵の上に置く。餃子の皮の外側に指で水をぐるり。その皮の上に半分に切った大葉の表面を下にして置き、その上に匙で種を少し落として、手前だけ3つ折って半月に圧着していく。今回、キャベツの芯に近い部分が多くて、嵩の割に主さが出ない。合挽肉も、対面販売の国内産じゃなくて解凍済みの輸入ものである。正月明けの節約感が巧まずして表出している取り合わせである。こういうの、きらいじゃない。

 何本か録画済みのテレビ番組があるなか、『鎌倉殿の13人』の最終回の初放送日、京都市で行われた公開対談を選んで視た。女優さん方のドレスやお着物が、ほんとうにきれい。なかでも、ずっと日本の映像文化の至宝のように感じている宮沢りえさんが甘さを抑えた着物と帯とで、やわらかな光を放ち続けていた。

 さて、餃子。今回は、餃子の皮ひとふくろ(30枚)で済むかもしれない、と思ったのは、まったくの錯覚だった。揃えずに大きさもばらばらなまま詰められた大葉の一袋が終わっても、餃子の種はまだけっこう残っていた。餃子の皮の2袋目も後半になって、やがて、最後の1枚が尽きても、まだ種が少し。さすがに諦めて、ラップで包んで冷凍庫に入れた。挽肉にとっては酷な再凍結だが、いずれ近いうちに焼きめしの種にでもなってもらおう。

 60個の餃子をBSで『どうする家康』の初回が始まったタイミングで2回に分けて焼き始めた。それらは、三河勢が糧秣を抱えて大高城に入るまでにすっかり平らげられてしまった。今回は、「味ぽんMILD」「ゆず(山口県産)」のポン酢、柑橘で食べた。

 

 今年は、物理版で注文した。もうiPadで細かな活字をいちいちピンチして読むのが手間になった。