先週に比べると気温はやや高めになったが、ふだん通りに重ねて着るというのをしないでいたので、かえって寒いくらいに感じた。水仕事が多くて腕まくりをするのに厚着は不自由というのと、横になって束の間うたた寝をするのに脱ぎ着が面倒という理由で、きのうは、とうとう家の中で羽織り物に袖を通すことなく過ごしていた。
平熱は低めだったのに、このごろ37℃手前ぐらいの発熱は頻繁にある。主病の再燃の目安にされる発熱のレベルにはまったく及ばないものの、熱が出ると動くのが物憂くなるので、検温しなくても発熱したとわかる。確認のためにために検温してみると、37℃ぐらいになっていることが多いというだけだ。
ステロイドのプレドニンを1日8mgくらいずっとのんでいる関係で、ちょっとした炎症はこのくすりで抑えられているような気がする。10年前にステロイドとご縁ができてから、ここ数年がもっとも低用量での使用で、血圧とか血糖とか副反応で引き上げられる数値を抑えるための薬ものんでいる。きのう書いた心臓のはたらきを助けるくすりももとはといえばプレドニンの高用量使用時に起こった頻脈を抑えるためにいろいろ試したあげくに残ったものである。
正直、自分の体が予測不能の不調を来すようになってから、確定的にこれはできないと諦めたことも幾つかある。残念とか悔しいとか、そういうなまの感情より先に、右目が白内障でまったく見えなくなったり、着替えるためにいったん帰宅して床に転がったらなかなか起き上がれなくなったり、自分の怠け心だけでは説明のつかない不都合に一応の説明がついたことについて安堵を覚えた。並よりやや弱めの個体ではないかと疑いつつ、確定診断のつく不具合がないという消去法的な理由で漫然暮らしてきただけの話だったのだ。
あれから十年。きのうもだいたいの時間を寝て過ごして、今朝は、なんとなく起き上がって日曜美術館の特別番組を視ながら合間に焼豚を用意して、面倒と感じられなかったので、フリースのプルオーバーも被っている。
われながら、じつに勝手なものである。