ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

墜落するような眠気に目覚める

 取り立てて不摂生を自分に許しているつもりもないのに、どこか体調が優れない感じで、睡眠時間を意識して長くとろうとした。眠ろうとすれば眠れる。しかし、ものには限度というのがあって、いつかは体が眠りに飽きるときがくる。そういうとき、わたしは、眠っているのに頭が中途半端に目覚めていて、意識のうえではいまだ眠りにしがみついていたいのに、その執着ゆえに起きないでいると、まるで体が斜めに地面に落下していくようなめまいを覚える。水を飲んでいる最中に喉の渇きがいやますとか、高速度で走っている途中にもっと加速をと望むとか、そういう自分ではどうにもならない貪欲さから生ずる反応なのではないかと思う。やがてはっと目を覚まし、自らの動悸の強さに、底知れぬ後ろめたさを感じる。

ぽんかん